(続きです)
もしこの国と社会が、障害のある無しに関わらず
どういった子どもでも、どこでも別け隔てなく
生きていける体制になってさえいれば
「児童デイサービス」という仕組みそのものが必要無かったかもしれません。
社会が、いや私や我々が、
その役割をじゅうぶんに担わないので
別で仕組みが必要になるのです。
例えば「養護学校」があります。
養護学校には障害を持つ子どもしか入れず、それ故の安心感はありますが
そこで隔たりが生まれてしまうのは確かです。
健常児と障がい児。この隔たりが解消されないままに
社会の枠組み、法制度の土台が生まれ、
互いに隔てられたまま法整備が進んでいきました。そして今に至ります。
「もう戻らないんじゃないか」とのことでしたが
しかし最後、金城さんは
「子どもが子どもの中で育つのは子どもの権利であって、それが出来ないのはおかしい」
ハッキリとそう言い、
「子どもは可愛い。子どもたちのためになるのであれば何でもやりたい」
と顔をほころばせました。
隣の館山さんも笑顔で頷いておりました。
私もつられて笑顔になったものの
この金城さんの言葉と笑顔は当初私の持っていた疑問に対する
力強い答えのように思え、内心では圧倒されました。
児童福祉に対して当初私が持っていたイメージは
ニュースで取り上げられるような漠然とした大変さのみ。
だからこそ、「大変なこと」を何故行い、何故継続出来るのか知りたかったのですが
金城さん達のお話を聞くに及び、そもそも「大変かそうじゃないか」
などという物差ししか持ち合わせていなかった自分が非常にあさはかに思えたのです。
大変なことだから……と思考停止していても仕方ありません。
大変というなら生きるだけで大変ですから
じゃあ大変だから自分以外誰も構わず生きるのか、と言われれば当然違うはずです。
意識を向けるだけで違うと思います。
私はこの日まで、障害を持つ子どもの生きづらさについて
考えもしませんでした。皆さんはどうでしょうか?
常に意識を向けているだけでも、
いつかそのタイミングが来た時に行動しやすいと思います。
もちろん、すぐ行動に移せる方はすぐにでも行きましょう!
今がその時!
スタッフは常に募集しているとのことです。
http://npodoronko.web.fc2.com/recruit.html
「賛助会員」も募集中。会員になると年3回の会報誌が届くそうですよ。
http://npodoronko.web.fc2.com/support.html
今回、ご多忙の中お話してくださった金城さんと館山さんに感謝致します。
NPO法人子どもサポートどろんこクラブ
札幌市北区北16条西4丁目2-2
TEL:011-737-3352
FAX:011-398-8699
公式サイト