おはようございます。

今日、9月21日が何の日かご存じですか?

正解は「なんでもない日」です。

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『LIFE なんでもない日、おめでとう!のごはん』(飯島奈美・著/東京糸井重里事務所・版)

これはレシピ本ですが、人生の楽しみについての本でもあります。
糸井重里氏による心にくい序文から始まり、レシピの写真はセンスが良く、
そこに付随する著者・飯島奈美氏の「今回のポイント」は短文ながら気が利いています。

おまけに、途中途中には谷川俊太郎・よしもとばなな・重松清・糸井重里の
4名がエッセイを寄稿しており、これがまた読ませるのです。全員名文。
面子を考えれば当然かも知れませんが、レシピ本とは思えない贅沢さ。

贅沢と言えば、この本にはポストカードサイズのフライヤーと小冊子がついています。

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なんて贅沢…!
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小冊子には「ほぼ日刊イトイ新聞」からの
「LIFEを、お届けします」という挨拶文が書かれています。
なにせ、あの「ほぼ日新聞」連載の、「ほぼ日ブックス」の本ですから。

そう、「ほぼ日ブックス」の本なんですが、この本は外観上
「ほぼ日ブックス」のアピールをほとんどしておりません。
背上端と、帯の裏表紙側右上、そして帯を外したところに小さくロゴが入っているだけです。

普通ならデカデカと、帯が埋まるくらいに
「あのほぼ日新聞でPVウン千万でどうこう!」「糸井重里感動!」的な煽りが入り
背には著者名と同じサイズか、ヘタすれば著者名よりデカデカと「ほぼ日ブックス」
タイトルにも「ほぼ日ブックスシリーズ」だの「ほぼ日新聞連載中!」だのとにかく色々盛り込んでくるでしょう。

多少下品な話ですが、自己啓発本と学習参考書とレシピ本と、
エロDVDのタイトルつけは方法論が全く同じなのです。
ジャンルは違えど、広義の『実用』書ですから仕方ないかもしれません。
ザ・商売ですから…。

それだけに、この本の繊細さは心に染みます。粋です。
食事の時間くらいは、現世の執着から離れて心安らかに楽しみたいじゃないですか。
実際、糸井重里氏は序文で
「まずは、じぶんなりの工夫なんかもやめて、レシピそのままつくってみてください」
「自分と、好きな人につくって、いっしょに食べてください」と言っております。

「そのまま作らなければ許されない」とか「食事は一人じゃ絶対に美味しくない」とかいうことではありません。
そういう自我、執着を捨てろということです。確か仏教でもそう言っているはずです。

「じぶんなりの工夫なんかもやめて」「好きな人につくっていっしょに食べて」

そうすると、楽しいですよね。穏やかで楽しい、なんでもない日常がやってきます…
なんでもない日、おめでとうございます!

この文脈で宣伝したくないですが、この本2冊とも当ブックラボにあるので
良ければ読んでみてくださいね。座って読めますし。

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